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堀文子略歴 | 代表作のご紹介 | 関連書籍のご紹介 |
堀文子について
2013年撮影 ©一般財団法人堀文子記念館 |
堀 文子 ほりふみこ 1918年東京麹町に生まれる。幼少の頃から自然界の営みに興味を持ち、科学者を夢みる。しかし、当時の女性に学者の道は厳しく、芸術表現の道に進む。 18歳で、女子美術専門学校(現女子美術大学)師範科日本画部入学。在学中に新美術人協会第2回展に初入選を果たす。雑誌や絵本の挿絵も手がけ、新制作協会(現創画会)会員として活躍する。 34歳のとき、第2回上村松園賞を受賞。 42歳で夫と死別。悲しみの中、エジプト・ヨーロッパ・アメリカ・メキシコを旅し、新たな題材で画家として再出発をした。 54歳で手がけた、絵本『くるみ割り人形』が、イタリア・ボローニャの第9回国際絵本原画展でグラフィック賞を受賞。 69歳、バブル期真っ只中の日本から逃れようと、イタリア・アレッツォ市にアトリエを構え、5年余り豊かな自然と向き合い、取材と制作に没頭した。その間、アレッツォ市主催で開催されたピエロ・デッラ・フランチェスカ没後500年記念「堀文子日本画展」は現地で高い評価を得る。 77歳から、アマゾン、マヤ遺跡、インカ文明を訪ね、81歳にはヒマラヤを取材。代表作、『幻の花 ブルーポピー』を発表。 83歳のときに大病で倒れるも奇跡的に回復し、顕微鏡で見る微生物の美しさと生命の根源に魅かれ「極微の宇宙」をテーマにした作品を発表。常に新境地を生み出し、「私には一貫した画風はない」という言葉通り、見事に画風は変化する。 晩年のテーマは、動植物のみならず古代文化の意匠など多岐に及ぶ。それらは「自然・歴史」への畏敬と命あるものに注がれる温かい眼差しを通して、堀文子独自の表現世界へと生まれ変わる。一つの場所に安住せず、絶えず新しい感動を求めて旅をし、居を変える「一所不住」を自身の信条としていた。その庭の片隅に咲く雑草達を「名もなきもの」というテーマにし、主役にはならないが逞しく生きる小さな生命を讃え、その姿を表舞台に残そうと制作を続けた。 |
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1918年 1940年 1952年 1961年 1972年 1974年 1975年 1987年 1992年 1994年 1995年 1998年 1999年 2004年 2007年 2010年 2011年 2012年 2014年 2015年 2016年 2017年 2018年 2019年 |
東京に生まれる 女子美術専門学校(現:女子美術大学)卒業 第2回上村松園賞受賞 エジプト・ギリシャ・ヨーロッパ・アメリカ・メキシコを巡る(~'64年) イタリア・ボローニャの第9回国際絵本原画展で 絵本『くるみ割り人形』がグラフィック賞受賞 多摩美術大学教授となる。(のち客員教授。~'99年) トルコ・イラン旅行 イタリア・アレッツォ郊外にアトリエを持つ(~'92年日本とイタリアを往来) 第36回神奈川文化賞受賞 イタリア・アレッツォでピエロ・デッラ・フランチェスカ没後500年を 記念した堀文子日本画展開催 堀文子展(愛知・名都美術館)開催(同'02 '06 '12年開催) 堀文子展(箱根・成川美術館)開催(同'01 '04 '06 '11 '19年開催) アマゾン、メキシコのタスコ・マヤ遺跡の取材旅行 ペルーを取材旅行 ヒマラヤ山麓を取材旅行 堀文子展(ニューオータニ美術館)07年にも開催 雑誌『サライ』(小学館)にて「命といふもの」連載開始 高島屋 堀文子展 -画業70年自然と共に生きて- (日本橋店・京都店・大阪店・横浜店巡回) 堀文子展 いつくしむ命(神戸御影・香雪美術館)開催 堀文子展(神奈川・平塚市美術館)開催 堀文子展 華々しい収穫のとき(三重県立美術館、南砺市立福光美術館)開催 女子美術大学名誉博士号取得 堀文子展-命の不思議-(長野県信濃美術館)開催 -孤高の旅人-堀文子展(山形・酒田市美術館)開催 福島空港旅客ターミナルビル陶板レリーフ「ユートピア」完成 堀文子展(浜松市秋野不矩美術館)開催 堀文子 一所不住・旅展(兵庫県立美術館)開催 「白寿記念 堀 文子展 2016・・・現在」(ナカジマアート) 白寿記念・九州初開催 『生命(いのち)を描く 堀文子展』(熊本県立美術館)開催 「堀 文子展 2017・・・現在 ~99歳のアトリエから~」(ナカジマアート) 白寿記念 堀文子展(神奈川県立近代美術館)開催(2017年11月18日~2018年3月25日) 『百寿記念 堀文子展』(韮崎大村美術館)開催 「堀 文子展 2018・・・現在 ~100歳を迎えて~」(ナカジマアート) 『生誕100年 堀文子展 旅人の記憶』(第一会場:広島・奥田元宋・小由女美術館)開催 (2018年12月18日~2019年1月20日) 2月5日 逝去 |
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代表作
「芸術とは、何物にも従属しない個々の生命のリアリズムであると思います。」(『三彩』32/1949年7月)
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関連書籍のご紹介
画文集
その他書籍
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